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【教師あるある】忘れ物の常習犯の意外な才能

〜職員室の片隅に執事がいたら 第2話〜

授業で毎回のようにノートや教科書を忘れる生徒。

教師にとっては困りものですが、執事ジョンとの会話を通すと、ちょっと違う見方が見えてきました。

もしかすると「忘れ物」は、ただの欠点ではないのかもしれません。

忘れ物ばかりの生徒に困る教師

教師(私):「毎回のようにノートや教科書を忘れる生徒がいるんだよ。授業するたびに『また忘れました』って言うんだ。正直、困るんだよな。」

執事ジョン:「ほぅ、それは実に徹底した“身軽な生き方”でございますな。」

教師:「いやいや、そんなカッコいいもんじゃない。ただの不注意だよ。ノートも教科書もなかったら授業にならないだろう。」

ジョン:「ご主人様。忘れ物を繰り返すということは、もはや“才能”でございます。普通の人間なら時々は覚えてくるものですが、毎回忘れるとは——まるで究極のミニマリスト。」

教師:「……たしかに、あの子の机の中はいつもスッカスカだな。持ち物ゼロで登校する勢いだ。」

ジョン:「彼らは荷物を削ぎ落とし、頭脳と笑顔だけで学校に挑んでいるのです。もはや侍の境地でございますな。」

教師:「……そんな大層なもんか(笑)。でも考えてみると、忘れ物ばかりする子って、授業中はなんだかんだで友達に頼って乗り切るんだよな。プリントを見せてもらったり、隣と一緒に写したり。」

ジョン:「そう。忘れ物常習犯は、人との関係で生き延びる力を自然に身につけているのです。ある意味、サバイバル能力に長けております。」

教師:「……うーん。そう考えると、ただの困った子じゃなくて、“人に助けてもらえる愛嬌”を持ってるのかもしれないな。」

ジョン:「ご主人様、どうかお忘れなく。忘れ物は“欠けたもの”ではなく、“人とつながる合図”になることもあるのです。」

まとめ

忘れ物の常習犯は、確かに教師泣かせ。

けれど視点を変えれば、「人に助けられ、人とつながる力」を身につけているのかもしれません。

忘れ物の裏には、サバイバルと愛嬌が隠れているのです。

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