習ってもないのに、終わってる

新しい単元に入った瞬間、「うわ、終わった」って言う生徒がいる。まだ何も習ってないのに、もう終わってる。

雑談でもそう。自分はこういうゲームが好きなんだよって話すと、すぐ「うわ、絶対クソゲーじゃん」「つまらなそう」。やったこともないのに。

勝手に判断して、勝手に決めつける。正直、こういうところは好きじゃない。

先に「無理」って言っておく

ただ、これって心理学でいう「セルフ・ハンディキャッピング」なのかもしれない。簡単に言うと、失敗しても傷つかないように、先に言い訳を用意しておくこと。テスト前に「全然勉強してないわ」って言っておく、あれ。

「終わった」って先に言っておけば、できなくても「ほらね」で済む。もしできたら儲けもの。自分を守るための作戦だと思う。

根っこにあるもの

じゃあ、なんでそこまで守りに入るのか。考えていくと「学習性無力感」っていう言葉が浮かぶ。つまり、何をやっても結果が変わらない経験を繰り返すと、本当は変えられる場面でも、最初から諦めるようになること。何回手を挙げても当ててもらえなかった子が、そのうち手を挙げなくなる。そんな感じ。

うちの生徒たちは、授業で習ったことがそのままテストの点になった、っていう経験が少ないのかもしれない。頑張っても変わらなかったなら、最初から「終わった」って言いたくなるのも分かる。

「嫌なら言って」

普段の会話も、基本が否定。友達とはぶつかり合うようなじゃれ方でしか関われてなかったり、相手が嫌な顔をすると「嫌なら言って」って急に突き放したり。

見てて思うのは、本当は打たれ弱くて、関わり方がまだ分かってないだけなんだろうなってこと。

じゃあどうしたいか

授業で習ったことが、テストにちゃんと効いてくる。まずはそれを実感させたい。そのためには授業のほうも変えていかないかんのかなと思う。まあ、学校全体でやらなきゃいけないことなんだけどね。

人との関わり方も、本当はこうしたらいいよって伝えたい。でも、その話をするための会話自体がまだうまくできない。そこがもったいない。