学校を辞めたいなって思うみんなへ
学校を辞めたいと思っている人は、偉いと思っています。
だって、考えているからです。世の中の多くの人は、あまり考えずに流されて生きています。その中であなたは、自分のこれからについて、他の人よりずっと考えている。それができる人なら、辞めても辞めなくても、たぶん何とかなります。
ただ、辞める前に少しだけ整理させてください。「辞めたい」と一口に言っても、中身はけっこう違います。自分がどれに近いか、選んでもらえたらと思います。
1. 学校に行くと、体や心を傷つけられる人
これは、逃げていいです。
あなたが傷つく理由はありません。何よりもあなた自身が大事です。まず落ち着ける場所を探してください。
もし少しでも力が残っているなら、一番話を聞いてくれそうな先生に言ってみてください。本当は、あなたではなく相手のほうに止まってもらうべき話です。辞める気で動いてみる、というやり方もあります。
でも、それも無理だと思うなら、辞めていいです。人生はなんとかなります。まず自分を守ってください。
2. 家族のことで辞めようとしている人
家で何かあった。あるいは、家族に「辞めろ」と言われた。この理由で辞めようとしている人には、私はいつも同じことを言っています。
それは、あなたの人生ではありません。
家族に何が起きても、それはあなたの人生とは別のものです。あなた自身の人生は、あなたが選んでください。
……と、言うのは簡単です。実際には家のことを無視できないのも分かります。ただ、「家がこうだから、自分はこうするしかない」と決めてしまう前に、一度だけ切り離して考えてみてほしいんです。自分だけの都合で考えたら、どうしたいのか。
その答えが出たうえで、それでも家のために選ぶなら、それは流されたのではなく、自分で選んだことになります。同じ結論でも、あとに残る気持ちが変わります。
3. やりたいことが見つかった人
これは、応援したい気持ちと、心配な気持ちが両方あります。
正直な話を書きます。好きなことで食べていくと言って、学校を辞めた子がいました。私は「辞めるな」とは言いませんでした。ただ一つだけ、戻ってこられるようにしておけ、と伝えました。
結果から言うと、うまくいきませんでした。今は静かに暮らしています。そして、戻ってくることもできませんでした。
これは、やりたいことを追うなという話ではありません。追っていいと思っています。ただ、やりたいことをやるために、学校を辞める必要が本当にあるのかは、一度確認してほしいです。
在学のまま始められることは、思っているより多いです。所属を残したまま試して、これで食べていけると分かってから決めても遅くありません。逆に、辞めてから「やっぱり違った」となったとき、戻る道はかなり狭くなります。
やりたいことがあるのは、いいことです。だからこそ、それを守るための逃げ道も一緒に用意しておいてほしいと思っています。
4. 思っていたところと違った人
自分が何をやりたいかなんて、やってみないと分かりません。
だから、辞める前にいろいろ試してみてほしいです。少しでも興味があることに手を出してみる。ブログでも、ファッションでも、なんでもいいです。今なら、失敗しても大したことにはなりません。
学校の所属は、切らずに残しておくほうが得です。いつでも辞められるものを、急いで辞める必要はありません。
5. なんとなく、つまらない人
はっきりした理由はないけど、なんとなくつまらない。この理由で辞めたいと言う人が、実は一番多いかもしれません。
これは書きにくいのですが、正直に書きます。私はこのタイプの生徒に、うまく声をかけられなかったことがあります。気づいたときには、もう決めたあとでした。
そのとき言えなかったことを、ここに書きます。
つまらないと感じるのは、まだ何もしていないからかもしれません。
たとえば文化祭。始まる前から「うちの文化祭、まじでつまらなさそう」と言う子がいます。でも、よく聞くと、まだ何もやっていない。準備にも参加していない。理由を聞くと「先輩がそう言ってた」と言う。
それは、自分が見たものではなくて、他人の視点です。他人の目で見た景色を、自分の感想だと思ってしまっている。
これに気づいてから、私は先に言うようにしました。何もやっていないのに、つまらないと決めるな、と。授業の雑談に混ぜて、そういう話をするようにしています。
もちろん、全力でやってみて、それでもつまらないなら、それは本物です。そのときは堂々とつまらないと言っていいし、次を考えていいと思います。
でも、まだ試していないなら、判断は少し早いかもしれません。
最後に
5つ書きましたが、どれにも当てはまらないこともあると思います。
一つだけ共通して言えるのは、辞めるか辞めないかを、自分で選んでほしいということです。家族に言われたから。友達がそう言ってたから。先輩がそう言ってたから。そういう理由で決めると、あとでしんどくなります。
考えられる人は、選べる人です。あなたはもう、十分に考えています。